ダメージ増減には、「物理/計略ダメージ±〇%」と「ダメージ±〇%」、そして「与/被ダメージ±〇%」があります。この効果が実際に与えるダメージにどのように影響を与えるのかを実測データにて検証した結果を以下にまとめます。
1.適用方法
どのようなダメージ増減の補正も掛からない値を「基礎値」とすると次のように加算法と乗算法の2つの方法が考えられます。
加算法
[基礎値]×(1+ダメージ増①+ダメージ増②+・・・-ダメージ減①-ダメージ減②-・・・)
乗算法
[基礎値]×(1+ダメージ増①)×(1-ダメージ減①)×(1+ダメージ増②)×・・・
事前にいろいろと試してみると、それぞれのダメージ補正の種類別に適用する方法が下表のように推測されました。
種類 | 加算法 | 乗算法 |
---|---|---|
物理ダメージ増/減 | 〇 | |
計略ダメージ増/減 | 〇 | |
ダメージ増/減 | 〇 | |
与ダメージ増/被ダメージ減 | 〇 |
2.検証
(1)実測データ
攻撃側を信玄、守備側を千姫として基本となるダメージ量を実測しました。次に、攻撃側に信玄とのスキル連携(ダメージ+20%)の勝頼を加える方法と守備側の千姫の兵種を黒備兵(特殊兵種からの被ダメージ軽減45%)に変更する方法でそれぞれデータを取得しました。
項目 | 基本値 信玄 vs 千姫 | 攻撃側 スキル連携 ダメージ +20% | 守備側 兵種 被ダメージ 45%軽減 |
---|---|---|---|
攻撃回数 | 33 | 29 | 33 |
平均値 | 228 | 248 | 119 |
最大値 | 271 | 311 | 145 |
最小値 | 179 | 212 | 97 |
平均値の比率 [%] | - | 108.7 | 52.1 |
それぞれのスペックは、信玄が計略ダメージ+60%(天賦45+専用武器25)とダメージ+30%(天賦25+覚醒クエスト5)、千姫が計略ダメージ軽減45(天賦)であり、基本値のベースとなっています。
(2)スキル連携のダメージ増について
攻撃力と守備力から算出される値をAとすると、
基本値=A×(1+0.6+0.3) = 1.9A
でとなります。次にスキル連携(ダメージ+20%)について、上記の推定によって加算法での適用であるとすると
比較値①=A×(1+0.6+0.3+0.2) = 2.1A
この2値により[比較値①/基本値]=2.1/1.9=1.11=111%となり、上表の結果の108.7%と比較して、適用性の正しさが確認できます。
(3)特殊兵種からの被ダメージ45%軽減のダメージ減について
被ダメージ軽減は、上記推定によると乗算法での適用であることから
比較値②=A×(1+0.6+0.3)×(1-0.45)=1.045A
となり、[比較値②/基本値]=1.045/1.9=0.55=55%となり、上表の結果の52.1%と比較して、その適用性の正しさを確認できます。
3.まとめ
以上の結果より、ダメージ量の算出において、攻撃力と守備力の差分から求められる基礎値の補正は次のようになると推測される。
- 物理/計略ダメージ増減とダメージ増減はすべてを合算した値で基礎値を補正する。
- 与/被ダメージは、ほかのダメージ増減は別に、これらを合算した値で基礎値を補正する。
つまり、ダメージ補正については、関係する値をすべて加減して、適用すれば良いということではないということが分かりました。
例えば、ダメージ+20%と与ダメージ+20%を比較すると、前者は元々の他の増減量によって基本値からの増分が決まる(したがって、20%以下になる)、後者は基本値に単純に20%の上乗せということが確認できました。
秀吉と半兵衛でダメージ+20%があっても、それほど増えないなと感じていましたが、それが間違いではないことが確認できました。